通性嫌気性ろ過の、

◎ろ過方法でいえば

エアーリフト式底面ろ過・外部ろ過・底面落下式ろ過等です。

ろ過槽の大きさやろ過材の量により、ろ過能力が変わってきます。

水草が多く、飼育魚の量=飼育魚の数X大きさが少ない水槽であれば、換水は時々必要ですが、底砂の汚れを吸い出しながらの水換えは、数ヶ月に一回程度で大丈夫です。

(通性嫌気性ろ過 エアーリフト式底面ろ過・外部ろ過併用での水草・小型熱帯魚60cmワイド水槽 60x45x45)

 

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・外部ろ過器

お勧め度 : ☆☆ (☆は5段階で多い程お勧め度が高い) 通性嫌気性ろ過でメインに使うのは難しい。

 

私が行なったのは、メインが「エアーリフト式底面ろ過」で、サブに外部ろ過へ、ろ過材と一緒に通性嫌気性ろ過の脱窒還元バクテリアを活性化させ、硝酸塩の分解を助ける固形のテトラ ナイトレイトマイナスを入れていましたが、今は液体になってしまったので、水槽の中に直接入れています。

 

通性嫌気性バクテリアを活性化させます。

テトラ ナイトレイトマイナス 500ml 淡水・海水用 硝酸塩 除去 コケの抑制(液体)

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外部ろ過だけでも、通性嫌気性バクテリアを時々使っていれば、いくらか効果があるように思います。

 

通性嫌気性バクテリアは、亜硝酸・硝酸塩を窒素ガスにして空気中に放出します。
ろ過材の中に入れるだけなので、底面落下式ろ過やエアーリフト式底面ろ過で使用でき、自然にバクテリアが増えるのを待つより数段早く立ち上がります。

 

通性嫌気性バクテリアであれば、エバーグリーンさんの還元バクテリアが、お勧めです。
私も、通性嫌気性ろ過を始めたころから使用。
エバーグリーンの還元バクテリアとインフゾリアの素

 

ろ過材の中をゆっくり水が流れた方がいいので、外部ろ過では、エアーリフト式底面式ろ過と比べると脱窒能力は低く、ろ過器として高価でもあるので、外部ろ過だけの通性嫌気性ろ過は、できない事はないと思いますが、あまり実用的でないと思います。

エアーリフト式底面式ろ過と併用すると効果的ですが、エアーリフト式底面式ろ過だけでも、かなりの能力があります。

 
外部ろ過を探すならここ

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ろ過材は、重要です。

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・底面落下式ろ過

お勧め度 : ☆☆☆☆ 楽に硝酸塩を抑えるには一番理想的ですが、導入時に高価。

 

底面落下式ろ過については、私は使った事がないので、私の知識の中でお話します。

大型水槽に適していて、水槽の底に穴を開けて、底面ろ過のプレートを敷き、その上に底砂を敷き、底砂に溜まるヘドロも一緒に排出する事ができます。

底に穴を開けたところからパイプを通って、外部ろ過につなぎ物理ろ過でヘドロを回収し、水槽へ水を戻す事になります。

ここでの外部ろ過では、生物ろ過を考えず、水をまわすポンプの役目と、ヘドロを取るためのウールやスポンジなどで物理ろ過に特化しましょう。

通性嫌気性ろ過としてのろ過材は、あくまで水槽に入っている底砂ですので、エアーリフト式底面ろ過同様、ろ過材としての底砂細目の大磯砂は厚く敷きます。

この方法だと、底砂のヘドロを吸い出しながらの水換えは、あまり必要なくなりますが、足し水だけでは総硬度が上昇するので、総硬度が上昇したら、換水は必要です。

水槽は特注になり、やや大掛かりな事をしなければならず、当然かなり高額になります。

 

・エアーリフト式底面ろ過

お勧め度 : ☆☆☆☆☆ 底面落下式ろ過には自動化で及びませんが、能力は高く導入費用も比較的安価です。

 

通性嫌気性ろ過の中では、小型から中型水槽までで、水深45cmまでの水槽に向いています。

私は、底面ろ過だけのものと、底面ろ過がメインで外部ろ過はサブで使用の水槽があり、45cmや60cm標準水槽では、エアーリフト式底面ろ過は1つで、水量の多い60cmワイド水槽では、エアーリフト式底面ろ過は2つ使用しています。

比較的過密飼育で、赤虫やミジンコなどをガンガン与えていて、フンも沢山出るので、残り餌やフンなどの有機物を物理ろ過のスポンジフィルターで減らし、生物ろ過への負担が軽くなるようにしています。

(左側にスポンジフィルター 通性嫌気性ろ過 エアーリフト式底面ろ過での小型熱帯魚・コリドラス・活着水草60cm標準水槽)

 

物理ろ過の定番スポンジフィルター

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底面ろ過はコストパフォーマンスがよく、ろ過能力が大きいので、水槽のサイズ(高さ45cmまで)にもよりますが、お勧めなのは、底面ろ過です。

なぜかと言うと、底面ろ過は、底砂がろ過材であり、大量の底砂を使用する訳ですから、ろ過能力が非常に大きく、通性嫌気ろ過の脱窒還元バクテリアの定着にも優れています。

エアーリフト式底面ろ過は、底砂中での水の流れがゆっくりしているので、通性嫌気ろ過に向いているのですが、水中ポンプ式底面ろ過は、ポンプの吐出力が強いのと、モーターによる発熱もありますので、夏場に水温が上がりやすくなり、通性嫌気ろ過には不向きと言えます。

 

私も使っている昔からの定番エアーリフト式底面フィルター

ニッソー バイオフィルター60(緑パケ)60cm水槽用エアーリフト式底面フィルター

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底面式ろ過器と、60cm標準水槽の場合、大磯砂の1~3mmの(平均2mm程度)プレミアム粒子(ろ過バクテリアが安定しやすい大きさ)20kgで、底砂厚約8cm。

水槽の大きさにもよりますが、底砂厚は7~10cm位がよいようです。
何故、底砂の厚みがこんなに必要なのかというと、底砂の上部1cm程度が一般的な好気ろ過であり、その下が通性嫌気性ろ過になるので、硝酸塩を窒素に還元する為に、これ位の底砂厚が必要となります。

 

無地パッケージ Classic(大磯砂) プレミアム 7リットル(45~60cm水槽用)(約12kg)

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これがお勧めですが、ほとんどどこを探してもないようです。

 

最近私が使っているのは、No.112 Spring Water(湧水の砂)ミディアムです。

貝殻やサンゴのかけら等が入っていないので、酸処理の必要がありません。

60cm標準水槽での通性嫌気性ろ過では、2袋使用します。

No.112 Spring Water(湧水の砂)ミディアム 7リットル

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大磯砂に貝殻やサンゴなどが混じっている場合、手で取ってもいいけど手間が掛かるので、食酢で酸処理をしましょう。

貝殻やサンゴなどを処理しないと、徐々に飼育水に溶けていき、pHや硬度が高くなります。

※大磯砂の酸処理方法は、下記リンクを参照して下さい。(私のサイトです)
大磯砂の酸処理

※酸処理の期間、子供やペットなどが近づかないようにし、ゴミがなるべく入らない場所で行ないましょう。

 

エアーリフト式底面ろ過の適している水槽サイズは、40cm~150cm位で、エアーリフト式底面ろ過の吐出用パイプの長さの関係と、あまり深いとエアーポンプの能力がかなり大きくなければならなくなるので、水槽の高さは45cmまで。

 

他に、エアーポンプ・エアーチューブが必要です。

エアーポンプは、流量調節付がお勧め

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エアーポンプ(通性嫌気性ろ過では、やや弱めで使用した方がいいので調節付がいい)

 

エアーリフト式底面ろ過式通性嫌気性ろ過は、小型淡水熱帯魚、コリドラス等に向いています。

小型淡水熱帯魚でも、種類によっては、確立された飼育方法があるので、一概にいいとはいえません。

中・大型魚では別の飼育方法があり、通性嫌気性ろ過では餌により底砂が目詰まりしたり、飼育魚が動けば砂が舞い上がるなど、適していない場合もあります。

底面ろ過式通性嫌気性ろ過は、経験から行くと、水換え頻度が少ない為、水質の急激な変化が少なく、テトラ類は、通常より長生きすると思います。

但し、エビ類には向いていないように思います。

水質変化が少ないという点ではいいのですが、繁殖面で問題があるようです。

実験の結果では、淡水で繁殖するレッドビーシュリンプやミナミヌマエビも、あまり繁殖しませんでした。

 

底面ろ過式通性嫌気性ろ過の実践結果から、水流がやや弱い方が通性嫌気性ろ過に効果的と思われるので、エアーポンプの吐出量はやや弱めで使用した方がいいと思います。

底砂の中をゆっくり飼育水が流れる事により、脱窒効果が上がります。

 

吐出用のパイプの長さの関係や、エアーポンプなどの関係で、水槽の高さは45cmまでです。

吐出口は、ろ過能力維持の為に水面に持ってこないようにし、なるべく、水面での水流を控える。

吐出口を、夏は水面を波だたせ少しでも冷やす為水面上に、冬は少しでも熱を逃がさないように、水面下になるようにしましょう。

 

通性嫌気性ろ過の水槽立ち上げ初期には、有機物やパイロットフィッシュを入れる事で、硝化バクテリアが増え始め、一番最初にアンモニアが発生し、その後、アンモニアから亜硝酸塩に変わり、硝酸塩に変わります。

ここまでは一般的な好気ろ過と一緒で、通性嫌気性ろ過では、硝酸塩が窒素に変わりますが、処理能力以上の有機物があると、その分の硝酸塩が上昇します。

 

水槽立ち上げ初期は亜硝酸塩を調べ、水槽が立ち上がってからは、硝酸塩や総硬度を定期的に調べましょう。

MCP 硝酸塩/亜硝酸塩テストキット各50回分 淡水・海水両用

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足し水だけですと、水道水に含まれるミネラル分が溜まっていき、総硬度が上昇する事になりますので、総硬度を調べ上昇していると、換水が必要になります。(総硬度4~9程度の範囲に入るようにしましょう)

テトラテスト 総硬度試薬GH(淡水用)

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どのろ過方法でも、インフゾリアの素を使用する事で、有機物の早期分解に役立ち、稚魚の餌にもなります。

インフゾリアの素

チャームで販売しなくなりましたが、インフゾリアの素であれば、エバーグリーンさんのものが同じです。

エバーグリーン

 

通性嫌気性ろ過についていろいろ知りたい方は、下記リンクからどうぞ。

通性嫌気性ろ過について(カテゴリー)

 

 

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