- 投稿 2017/06/01
- 水槽を維持する為に行う作業や知識
上昇してしまった水槽の水温が、30℃以上になってしまっては、飼育魚や有機物を分解するためのバクテリアに悪影響を与え。飼育魚の適合水温を超え高水温による溶存酸素不足の減少や、バクテリアの不活性によって、水質が悪化してしまいます。
これを防ぐために、水温をなるべく魚達が棲みやすい水温まで下げてやる必要があります。
但し、アクアリウム水槽の中に、氷やペットボトルを凍らせたものなど、急激に温度を下げるものを入れてはいけません。
急激に水温が下がると、飼育魚の体調不良になったり、有機物を分解するバクテリアにも悪影響がでますので、ご注意ください。
◎上がった水温を下げる為の対策
上がってしまった水温を下げるには、様々な方法があります。
どの方法が良いかは、あなたの環境に合わせて選びましょう。
・冷却ファン
比較的安価に水温を下げる事ができるので、この冷却ファンを使用する事が多いです。
冷却ファンは、気化熱を利用して水温を約2~4℃程度下げますが、水が蒸発する力を利用して冷やす為、水がよく減りますので、足し水を忘れないようにしましょう。
気化熱を利用しているので、部屋の湿度が上がってしまい、換気しないと部屋の湿度が高くなり、気化熱の効果が薄れますので気をつけましょう。
湿度によって、下がる水温が変わります。
春や秋などの気温変化の大きい時期は、水温の変化に注意し使用します。
私が熱帯魚飼育を始めた頃使っていたのは、パソコン用の冷却ファンに取付金具を付けて使用し、ONにしたり、OFFにしたりは、手動か照明のタイマーへ連動させていました。
水槽の左上に付けているのが、パソコン用の冷却ファンを改造したもの
それだと下がりすぎてしまう事もあったので、ヒーターは水槽に入れたままにし、冷えたらヒーターが暖めるようにしていました。
※温かくなりヒーターはもういらないだろうと水槽から出すと、ゴムの部分が乾燥し根元から水が入りやすく早く壊れます。
サーモからヒーターの電源を抜きOFFにしておきましょう。
水の中に入れたままの方が長持ちします。
冷却ファンとヒーターを併用していると電気代が高くなるなど色々と問題があるので、逆サーモ(設定温度より上がるとONになるヒーターのサーモの逆)を作って使用していました。
今では、冷えすぎ防止サーモ(逆サーモ)付でも安く買えるようになりました。
冷却ファンは持っているが、逆サーモを持っていない方にお勧めなのが、「逆サーモ」
制御温度範囲/精度:18℃~32℃±1.0℃
エヴァリス EVサーモ100-RC 冷却ファン用
(画像をクリック・スマホはタップすると商品の詳しい情報や購入もできます)
冷却ファンを始めて取り付ける方は、逆サーモ付きの冷却ファンがお勧め ! !
25℃設定の逆サーモが付いている
テトラ 25℃クールファン CFT-30 水槽用冷却ファン
17~42cm以下水槽用 約5~25L用 海水・淡水兼用
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25℃設定の逆サーモが付いている
テトラ 25℃ダブルクールファン CFT-60W 水槽用冷却ファン
30~60cm以下水槽用 約12~60L 海水・淡水兼用
(画像をクリック・スマホはタップすると商品の詳しい情報や購入もできます)
夏仕様の冷却ファン・LED照明設置60cm水槽
・水槽用クーラー
水槽用のクーラーを私は使用した事がありませんが、
メリットは
冷却ファンよりもっと冷やす事ができ、温度設定もできるので、水槽水の水温安定には効果的です。
デメリットは
比較的安価な製品もありますが、全体的に高価であり、電気代も高く、チラー式は排気を外へ逃がすようにしていないと、室温が上昇します。
ほとんどの場合、別途循環ポンプが必要です。
初心者には、あまりお勧めしません。
クーラー&冷却ファン特集
↓ ↓ ↓
・エアコン
エアコン使用の
○メリットは
水槽が多ければ、最近の省エネエアコンでしたら、冷却ファンにはかないませんが、比較的電気代も安くなります。(機種や建物の構造気象条件などにより、それなりの電気代はかかります)
冷却ファン使用時の湿度上昇などの問題もありません。
全部の水槽に冷却ファンやヒーターなどの装置を取り付けなくていいし、人間も快適でいいですね。
扇風機を併用すると、部分的な熱気がこもらず効果的です。
エアコンで人のためにちょうどいい温度に設定すると、水槽の水温が高くなるという場合は、水槽の方へ向かって扇風機などで風を送ってやると下がる場合もありますが、上記「冷却ファン」の項目に載せている逆サーモの付いている冷却ファンを使用すると効果的です。
○デメリットは
少ない水槽で、エアコンを使用すると、効率が悪いですね。
夏は冷房・冬は暖房で、水槽水の温度も適温に保つ事ができますが、どの水槽もほとんど同じ位の水温になってしまい、この水槽は何度にしたいという事ができませんので、部屋のどの位置が気温が高い・低いを考えて、水槽の置き場所を決めなければなりません。
但し、この温度は最低限必要と思う温度に設定していれば、水温を上げたい水槽は、ヒーターを入れ目的の温度にサーモを設定していれば、可能ではあります。
ほとんどの時間、人がいる部屋なら問題ないとは思いますが、人間の好みの温度ではなく、飼育魚の好みの温度設定にする事になります。
その点は、25℃位であれば、あまり大きな問題ではないかもしれません。
以上の事から、環境により電気代は左右されます。
あなたの環境や好みや予算に合った、水槽水の冷やし方を選びましょう。