- 投稿 2021/02/14
- 活着系淡水水草について
あなたも、ショップでウィローモスを活着したものを、目にすることがあると思います。
他にも、根のある活着(着生)水草を流木や石に着生させたものを目にし、「きれいだな~ !」と思いませんか ?
でも、活着させてある活着系水草は、ちょっと高価ですよね。
そこであなたも、ご自分の水槽にも、ウイローモスや根のある活着(着生)水草を活着させた流木や石を入れたいと思いませんか ?
自分で流木や石に活着させることは、育てる楽しみもあり、あなたの思うように作り上げることができます。
それではまず、自分で活着系水草を活着(着生)させるメリット・デメリットを紹介します。
その後、活着方法や手入れの方法も解説していきます。
自分で活着系水草を活着(着生)させるメリット・デメリット
自分で活着(着生)のメリット
・どのような物(材質・形)に活着させるか選べる
・活着させる部分をどこにするか自分で決められる
・育てる楽しみがある
・多少安価にできるかもしれない
自分で活着(着生)のデメリット
・手間が掛かる
・見ごろに仕上がるまで時間が掛かる
・見ごろになるまで観賞という言葉に程遠い
活着系水草をショップで購入のメリット・デメリット
ショップで購入のメリット
・見ごろの物が販売されているので、手間や時間が掛からない
(手間や時間を買うと思えば安価)
・すぐに水槽に入れて観賞できるが、トリートメントしてから目的の水槽へ入れましょう
活着(着生)系淡水水草の全般
水草導入時に持ち込みやすい、スネール、プラナリア、残留農薬、鉛毒など注意点なども書いています。
これらについては、下記リンクをご覧ください。
ショップで購入のデメリット
・出来上がったものしかないので、形など気に入らないかもしれない
・多少高価になるかもしれない
活着(着生)系淡水水草の環境については、下記リンクをご覧ください。
活着させる対象物(活着しやすい物)
一般的には、流木や溶岩石や風山石のような石(なるべく細かい凸凹があり、ツルンとしたものを除く)などですが、着生力の強いものは、様々なものに活着します。
多少ツルンとした石でも、形がある程度複雑であれば、根のある活着系淡水水草でも全てではありませんが活着できます。
ウィローモスを水槽に入れたまま水槽の中でトリミングすると、細かなものが残っていて、水槽の防水用シリコンや、ものによってはプラスチックなどでも着生してしまう事もあります。
まあ、何に活着させるかは、あなたが決める事であり楽しみですね。
水草の着生力と活着させる対象物や時間により、活着できるかできないか決まってきます。
ここでは、毒性のあるものを入れなければ、飼育魚を☆にすることもないので、色々やってみて楽しんでください。
流木一覧 (活着系淡水水草の全般に使用できます)
(下記の画像やリンクをクリック・スマホはタップすると商品の詳しい情報や購入もできます)
溶岩石一覧 (活着系淡水水草の全般に使用できます)
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風山石一覧 (活着系淡水水草の全般に使用できます)
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ウィローモスを流木への活着(着生)方法と手入れ方法 ウィローモス活着
それでは先に、根がない、ウィローモスの活着(着生)の方法や手入れの仕方を画像を交えながら紹介し、その後根がある、ミクロソリウム系やアヌビアス系・ボルビティス系・ブセファランドラ系等の活着(着生)方法を紹介します。
最初に下記の物がないと始まりません。
ウィローモスを流木へ活着させるのに必要な物
まず、流木とウィローモスと木綿糸(目立たない色)をそろえましょう。
後は、流木の煮沸消毒兼灰汁(アク)抜きの為に必要な鍋と、カット用の鋏(はさみ)も必要になります。
鍋は、流木の全体が水に浸かる大きさの鍋が必要になります。
鋏は、ウィローモスや木綿糸が切りやすく、錆びないステンレス製をお勧めします。
〇ウィローモス
〇流木
〇目立たない色の木綿糸(流木の茶色かウィローモスの緑がお勧め)
解説 : 茶色や緑の木綿糸を使用する理由
木綿糸は、太さや水質にもよりますが、半月から一ヶ月位で水に溶けて切れてしまいます。
活着さえしていれば、そのままにしておいても木綿糸ですと、いつの間にか溶けて無くなります。
たいていの場合ウイローモスも半月から一ヶ月で活着しますので、木綿糸が便利なのです。
茶色ですと流木の色に近いので、糸が目立ちにくいので茶色を使用しますが、流木が見えないほど沢山のウイローモスを巻く場合は、緑色がお勧め。
絹糸は、なかなか溶けませんので、ウイローモスの活着には使用しない方がよいでしょう。
ウィローモス(無農薬)(1パック)
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南米ウィローモスは、一般的なウィローモスより活着力が弱いので、ちょっと太めの木綿糸を使用しましょう。
南米ウィローモス(無農薬)(1パック)
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ウィローモス系一覧
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必要なものがそろったらウィローモスの活着方法とお手入れの仕方を画像を使って解説します。
流木の煮沸消毒と灰汁(アク)抜き
・煮沸消毒の前に、余分な汚れ等を取っておきます。
・流木が入る大きさの鍋を用意します。
・鍋に水と流木を入れ、煮沸消毒をします。
・お湯や流木をよく冷ましてから、取り出しましょう。(やけどに注意しましょう)
・そのまま冷ましてもいいですが、時間がかかりますので、水道水に浸けるか流水にさらすと早く冷めます。
鍋でじゅうぶんに煮沸します。
煮沸が終わったらよく冷まします。
やけどをしないように注意しましょう。
〇なぜ流木を煮沸消毒をするか解説
病原菌や虫等の混入を避けたり、アクを抜く為に行ないます。
灰汁(アク)抜きをしないと、水槽へ入れたら徐々に水が茶色っぽくなってきます。
ウィローモスのカット・貼り付け・木綿糸の巻きつけ
ウィローモスを1cm位に切ります。
カットしたウィローモスを流木に貼り付けます。
木綿糸を巻き、緩まないようにしっかり結びます。
ウィローモスを流木に貼り付け、木綿糸を巻いた流木を水槽に入れます
ウィローモスを貼り付けた流木を水槽に入れます。
ウィローモスが乾かない内に、ウィローモスを貼り付けた流木を水槽に入れましょう。
・置く場所は水槽の中でもあまり陰にならない、ウィローモスに光の当たる場所にしましょう。
・ウイローモスが活着する前に、木綿糸が切れそうになった場合は、切れる前にもう一度水槽から取り出して、巻き直しましょう。
(その場合、その水槽の水質では、木綿糸が細いという事になります。木綿糸の太さと水流・pHやウィローモスの生育活着状態などの関係によります)
・このままじっと、活着するのを待ちます。
水槽での環境、水質や光・水温・ウィローモスの健康状態等の条件によりますが、通常の熱帯魚飼育の水槽環境であれば、ウィローモスが流木に活着するまでの期間は、約2週間~3週間程度です。
ウィローモスの活着のさせ方は、ここまでになります。
ウィローモスを糸で巻きつけ水槽に入れた後の育成経過
ウィローモスを糸で巻きつけ水槽に入れてから25日後
ほぼ木綿糸が切れウイローモスはほぼ活着しています
木綿糸は約半月で切れ始めました。現在では、糸がウイローモスを押さえているという状態ではありません。
ウイローモスはほぼ活着した状態になり、少し伸びたようです。
・木綿糸をこのままにしておいても、そのうち溶けてなくなりますが、見苦しいと思われるようでしたら、ピンセット等で糸だけ取り除きましょう。
・その後は放置状態で、伸びるのを待ちます。
ウイローモスを糸で巻きつけ水槽に入れてから39日後
糸は溶けて無くなり、着生したウイローモスは伸びています
木綿糸は完全に溶けて無くなりました。
ウイローモスは完全に活着し、ずい分と伸びてきました。
・後は、伸びすぎてきたら、手入れする事になります。
ウィローモスを糸で巻きつけ水槽に入れてから83日後
ウィローモスがかなり伸びてきました
ウイローモスは、かなり伸びてきましたが、ご自分で見苦しいと思えばトリミングするもよし、まだいいやと思えばもう少しこのままにしておけばいいです。(これから綺麗になります)
・ウイローモスの流木に活着している部分が、陰になって枯れかけたり浮いてくるようになると、後が少し大変ですけど・・・。(場合によっては、またウイローモスのカット・貼り付けからやり直し)
・今回は、もっと伸びるまでそのままにしておきます。
ウィローモスを糸で巻きつけ水槽に入れてから112日後
ウィローモスがきれいに伸びてきました
ウィローモスが、綺麗に伸びてきました、この辺が見ごろといっていいと思います。
まだしばらくの間は楽しめるでしょう。
ウィローモスを小さく切って流木に貼り付けたばかりのころは、どうなるか心配な方もいらっしゃったでしょうが、このようにショップで販売されているものとあまり変わらないように仕上がりました。
この時点で、伸びすぎたものを少し切り揃えてもよいでしょう。
○見ごろになるまで今日で112日かかりました。このように見ごろまで仕上げるには、非常に時間がかかりますが、自分で作る楽しみはあります。
ウィローモスを糸で巻きつけ水槽に入れてから154日後
ウィローモスがやや伸び過ぎになりました
ここまで来るとやや伸び過ぎで、このまま長期間放置しておくと根元の方が陰になり枯れて来て、そのままゴッソリ浮いて来る事もありますので、そろそろこの辺でトリミングする事にします。
もう少しの期間そのままでも問題はありませんが、ここでは活着方法や手入れの方法を書いていますので、このあたりでトリミングします。
※活着する期間や伸びてくる期間は、水槽においての水温や栄養分・光・ウィローモスそのものの活性状況などの環境により左右されます。
ウィローモスの手入れトリミング方法
トリミング前
①水槽から出したところです
②バッサリと切ります
③大雑把にカットしました
④きれいに切り揃えました
⑤水槽に戻しました
①の様に水槽から出すと、ウィローモスはベターとしてしまいますので、伸びた先の方を持ち剪定用の鋏等で、②の様にばっさりとカットします。
注意 : この時、1~2cm程度の長さを残すようにします。
③の様に大雑把にカットして、④の様にきれいに切り揃え、流木にカットしたウイローモスが残らない様にきれいにし、⑤の様に水槽に戻します。
なんだか寂しくなってしまいましたが、ちゃんと手入れをしていれば、又きれいに生えてきます。
トリミングしたウィローモスは、今後も使用できますので、水槽にストックしているといつでも使えますし、全滅させてしまわない限りは、購入しなくて済むことになります。
今回の物は、流木の出っ張った所など狭い部分にしか着生しなかったので、もっと着生している部分を増やすため、ここで手を加えるならば、トリミング後また同じように着生させたい部分に、ウィローモスを活着させてもいいし、他の根がある活着系水草を活着させても楽しいですね。
注意 : 流木の出っ張った所は活着していますが、へこみなどは途中剥がれてしまったりして活着しづらいので、なるべく流木の凸凹のない部分に活着させるようにするとよいでしょう。
根がある活着系水草の活着方法
ミクロソリウム系やアヌビアス系・ボルビティス系・ブセファランドラ系等の活着(着生)
根がある活着系水草
ミクロソリウム活着
アヌビアスナナ活着
ボルビティス活着
ブセファンドラ活着
など共通の活着方法
釣り糸(テグス)などで、活着の対象物にくくりつけるのが一般的ですが、釣り糸は伸縮がほとんどないのでちゃんと結びつけたようでもゆるくなっている部分ができやすく、根が活着する物から離れる場合があります。
かといって、釣り糸できつく縛り上げると、根を痛める事にもなります。
他にも、ビニタイや結束バンドという手もありますが、ビニタイの場合中の金属は鉄の場合が多く長期間水に浸けておくと錆が出てくる可能性があり、錆が出る前に取り外す必要があります。
ゆるければ外れやすく、締め過ぎると根を痛めることもあり、根が太くなると食い込みます。
その点使いやすくあまり手間が掛からなくてお勧めなのは、ブレスレットなどの紐に使われる「シリコンゴム紐」が、伸びるのでしっかりと、くくりつけることができますが、たるまない程度にし、あまりきつく縛らないようにしましょう。
どれで縛るにしても、根が離れない程度で、ちょっと負荷がかかる程度が、ちょうどいいです。
「シリコンゴム紐」
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活着してないのに、根が太くなり食い込むようになった場合、蒔き直しをしましょう。
完全に活着(着生)したら、釣り糸やシリコンゴム紐など活着の為に巻いている物は取り外してください。
特に釣り糸だと、そのままにしておくと、私も以前やらかしましたが、成長と共に根が太くなり、圧迫し根に食い込むことになりますので、時々観察するようにしましょう。
ミクロソリウム系一覧
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アヌビアス系一覧
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ボルビティス系一覧
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ブセファランドラ系一覧
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接着剤(ボンド)で水草を活着(着生)させる方法
ここまで活着させる方法を書いてきましたが、手間が掛かり活着まで時間がかかるので、面倒だと思われる方もいらっしゃるでしょう。
手抜きをし即座に流木や石などに貼り付ける方法もあります。
水草用接着剤を紹介します。(流木同士の接着も可能)
水草活着ボンド
カミハタ ゼリー状接着剤 5g クリア 流木 水草 活着 レイアウト
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活着(着生)系淡水水草の環境については、下記リンクをご覧ください。
活着(着生)系淡水水草の全般については、下記リンクをご覧ください。