寒い時期は、水槽を置く場所の環境や水槽の水量などに、適正な能力のヒーターとサーモスタットを設置していれば、ほぼ水温の問題は起きないでしょうが、ヒーターやサーモスタットなどは機械であり、いつかは故障しますので、ご注意ください。

ここでは水温や水質の管理や、寒い時期だから注意すべき事などを書いています。

 

毎日水温計の点検

まず一番に注意する点は、水温計を毎日朝晩の2回以上、チェックしましょう。

これを怠ると、ヒーターやサーモなどの故障があっても気づかない事が多く、早く気づいたとしても、熱帯魚は弱ったり、遅くなると死んでしまったりします。

小さい水槽程、水量が少ないので、早く水温が下がります。

 

水温計には、色々な種類があります。

・昔ながらの水槽の中に入れるガラスの水温計

・本体は水槽外へ置きセンサーだけ入れるデジタル水温計

・本体ごと水槽に入れるデジタル水温計

・ガラス面に貼るデジタル水温計

などがあります。

 

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ヒーターの点検

もう皆さん設置しているでしょうから、設置後の確認

寒い時期、あなたの水槽の設定温度より、水温が下がるようになると、毎日2回位は水温の確認をしながら飼育魚の状態も観察しましょう。!

特にヒーターを暖かい間水槽から出していた方は、要注意。

乾燥しゴム部分の劣化が原因で根元から水が入りやすく早く壊れます。

 

サーモスタットの点検

設定温度との誤差は製品により多少あるかと思いますが、設定温度より大きくずれたり、ヒーターが壊れてないのにON・OFFがきかない場合は、サーモが壊れています。

正常なものと、交換しましょう。

 

ヒーターとサーモスタットの組み合わせも色々あります。

○サーモ内臓は、サーモスタットが内蔵されたヒーターで温度は固定式。

○サーモ付きは、ヒーター1本に1つサーモスタットが付き温度変更可能ですが、ヒーターが壊れると使えなくなる。(ヒーターとサーモがつながっているタイプ)

○ヒーターとサーモのセットは、ヒーター1本に1つサーモスタットが付き温度変更可能であり、ヒーターが壊れたら、交換できる。

○サーモなしは、別にサーモスタットを付ける必要がありますが、ヒーターが壊れても、サーモスタットが壊れない限り、サーモスタットは使用できる。

 

ヒーターとサーモスタットは、どちらが早く壊れやすいかというと、

ヒーターはコードとの接続部分が大部分の場合ゴムでできていますので、その部分がいたみやすく、特に夏に水から出しているとゴム部分にひびが入りやすくなり、そこから水が入りヒーターが壊れる事が多くなります。

サーモスタットは機械的な部分がなく壊れにくく水にも入れないため、ヒーターより長持ちします。

こういったことから、一般的にヒーターの方が早く壊れますので、予備を準備しておきましょう。

 

ヒーターやサーモスタットや水温計などには、上記のようなものがありますが、詳しくは下記リンクをご覧ください。

アクアリウム水槽の冬場の寒さ対策Vol.1 ヒーター編

 

寒い時期の水質管理

水質管理自体は、暑い時期ほど気を使わなくてもよく、比較的簡単です。

寒い時期は、設置場所の気温が暖房器具などにより設定温度より上がる場合は別ですが、設定温度より上がる事はほとんどなく、暑い時期と比べれば水質の悪化が起こりにくくなりバクテリアも安定し易くなります。

但し、水換えや換水などの手抜きをしていいという事ではありません。

 

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寒い時期の水換え・換水

入れ替える水の水温調整は、必ず必要です。

魚種によりますが、水換え・換水後の水温変化が、2℃以上の誤差は飼育魚の為になりません。

水槽の水の温度と、水換え用の水の温度をなるべく同じにしましょう。

ただ、これも水槽の水の量と換える水の量の割り合いにもよります。

どの位の量の水を交換するかにもよるし、交換用の水を温度あわせした場所が、飼育魚の遠くか近くに給水するかにもより、遠くであれば水槽へ入れるまでの時間が掛かり、水温は下がりやすくなります。

多量の水を交換する場合、水槽へ入れる時の水温は、なるべく水槽の水の温度に合わせましょう。

これを怠ると、急激な温度変化についていけず、飼育魚が調子を崩したり☆になる可能性が高まりますので注意しましょう。

一般的方法は、湯沸かし器や給湯器で適度な温度に水温調節した水に、塩素中和剤を使用して、水換え・換水用の水にします。

電気温水器やガス給湯器のほとんどが銅管を使用していて、貯湯式の場合は、細菌の発生がまれにあります。

 

銅イオンなど重金属の心配がある場合は、使用するとよいでしょう。

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・水道水に含まれる魚に有害なカルキを中和。

・コロイド成分が魚のエラと粘膜を換水時のショックから保護。

・ポリマー成分が白にごりの原因物質を凝集除去。

・水道水に含まれる重金属を無害化。

・魚を健康に育てるビタミンBを含有。

 

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私の場合、別水槽(45cm水槽2つ)で2日以上エアレーションした水を、ヒーターとサーモスタットで水温を合わせて、目的の水槽へバスポンプを利用しホースで送っています。

こんな事をするには、2つの理由があります。

あまり、薬品を入れたくないので、エアレーションで塩素(カルキ)抜きを行なっています。

それともう一つは、湯沸かし器には銅管が使われていて、銅は殺菌のために使用され、熱によりわずかに微量の銅イオンが水中に溶け込んでしまいます。

飼育魚自体には、ほぼ影響はないかと思いますが、バクテリアには若干影響が出ると思い、このような手間を掛けています。

ただ、これは通性嫌気性ろ過に若干でも影響が出ないようにとの個人的な考え方ですので、一般的にはこのような事までしなくてもいいと思いますが、どうしても気になる方は、やってみてもいいと思います。

 

深夜電力の時間になってから、ヒーターの電源を入れてやる事で、電気代は安くつきます。

※注意 別水槽で作った水を目的の水槽へ移す時は、必ず水を作った水槽のヒーターの電源を切ってから行ないましょう。

(水換え用の水を作っている水槽は白枠の薬品類の下)

 

水を作る別水槽から、飼育魚の居る水槽へ水を送るのは、バスポンプにホースをつないで行っています。

バスポンプのスイッチで、水のON、OFFができます。(ホームセンターなどで販売されています)

 

(ヒーターと底に砂が入った投げ込み式フィルターとトルマリンセラミックボールを入れている)

 

寒い時期の水合わせ

水合わせの目的は、他所や別の水槽からの飼育魚が入った水の温度と水質を、温度ショックやpHショックにならないようにゆっくりと同じ位に近づける事です。

 

一般的に言われる、水合わせの方法である水槽の水に浮かべてする方法なら、水温が下がらなくていいのですが、水からの感染の病気の持込が嫌なので、私は別の方法で水合わせを行なっています。

 

私の方法は、購入してきた飼育魚の入っていた水ごとプラケなどに移し、部屋の暖房や、保温ボードの上で水温が下がらないようにし、少しずつ水槽の水を入れ、増えたら減らしを繰り返し、いいと思ったら、飼育魚を網ですくって目的の水槽へ入れます。

これで水温変化も少なく、他所の水からの病気の持ち込みも少なくなります。(病気の持込の可能性をもっと減らすなら、トリートメント水槽で一旦隔離し様子を見てから本水槽へ入れましょう)

この方法は、水槽水の温度とあまり変わらない気温の時期は、非常に楽に水合わせができます。

但し、温度ショックやpHショックに弱い種類の場合は、点滴法を行いましょう。

 

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寒い時期の飼育水の蒸発

水槽を置いている部屋の気温が、水槽水の水温より下がると、水槽水の蒸発が早くなります。

そうなると、部屋の湿度が上がりますが、冬は乾燥する日が多いので、ちょうどいいかもしれません。

湿度が上がっても、問題ない部屋ならいいですが、結露するとか問題がある場合は、部屋を閉め切らないようにするか除湿し、水槽水の蒸発が早いので足し水を忘れないようにしましょう。

その時も、水槽の水の温度と足し水の水の温度を合わせるようにしましょう。

水質が悪くなくても足し水を続けていると、ミネラル分が溜まっていき総硬度が上昇してきますので、時々換水する必要があります。

総硬度の低い水と交換することで、総硬度を下げることができますが、1/3位の交換で様子を見ましょう。

一度に交換する水の量が多すぎると、飼育魚の不調やバクテリアの状態も不安定になる可能性が高くなりますので、お気を付けください。

 

飼育魚の移動

飼育魚を購入等別の場所から移動する場合、夏は水温が上がり、冬は水温が下がってしまいます。

魚達には、その水温変化が大変な負担になるので、なるべく水温変化が起きないようにしましょう。

私は、釣り用の生き餌クーラーボックスを利用しています。

 

寒い時期のヒーターについては、下記リンクを参考にしてください。

アクアリウム水槽の冬場の寒さ対策Vol.1 ヒーター編

 

寒い時期の省エネ断熱については、下記リンクを参考にしてください。

アクアリウム水槽の冬場の寒さ対策Vol.2 省エネ断熱編

 

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