私が熱帯魚を飼い始める前は、現在のサーモスタットの前ですが、バイメタル式(温度合わせはネジを回す)で、ヒーターは、石英管でした。

子供の頃、小鳥を飼っていたので、よくペットショップへ出入りしていて、熱帯魚の水槽を見ると付いていました。

バイメタル式は、温度合わせが難しく温度がズレやすいという欠点があり、石英管のヒーターは、割れやすかったと思います。

「バイメタル式サーモスタット 熱帯魚」で検索すれば、画像も見れると思います。

 

○アクアリウム用ヒーターとサーモスタットの組み合わせの種類

アクアリウム用のヒーターについて説明しておきます。

ヒーターには、サーモスタット内臓とサーモスタット付きとサーモスタットなしがあります。

 

A.サーモ内臓は、サーモスタットが内蔵されたヒーターで温度は固定式。

 小型のものが多い。

 

B.サーモ付きは、ヒーター1本に1つサーモスタットが付き温度変更可能ですが、ヒーターが壊れると使えなくなる。(ヒーターとサーモがつながっているタイプ)

 

C.ヒーターとサーモのセットは、ヒーター1本に1つサーモスタットが付き温度変更可能であり、ヒーターが壊れたら、交換できる。
 

D.サーモなしは、別にサーモスタットを付ける必要がありますが、ヒーターが壊れても、サーモスタットが壊れない限り、サーモスタットは使用できる。

ヒーターの方が壊れる頻度が高い。

 

後の事を考えると、サーモとヒーターは別になっている方が、好きな温度に設定でき、ヒーターが故障してもヒーターだけ取替えが可能です。

 

・サーモ内蔵温度固定 30cm水槽位20L位まで

テトラ 26℃ミニヒーター 50W 安全カバー付 MHC-50 SHマーク対応 統一基準適合

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・サーモ付き温度可変式ヒーター 寒い時期でも15℃より設置場所の温度が下がらない場合の60cm標準水槽向き

もっと下がる場合は、もう少し大きいワット数のヒーターを使用しましょう。

GEX NEW セーフカバー ヒートナビSH160 熱帯魚 水槽用 ヒーター SHマーク対応 統一基準適合

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・ヒーターとサーモのセット 寒い時期でも15℃より設置場所の温度が下がらない場合の60cm標準水槽向き ヒーターが故障しても、ヒーターの取替えが可能

もっと下がる場合は、もう少し大きいワット数のヒーターを使用しましょう。

GEX セーフカバー ナビパック SH160 ~60cm水槽用 ヒーター、サーモ分離型

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・ヒーター(別途サーモスタット必要)

GEX セーフカバー 交換用ヒーター SH160

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・サーモスタット 300Wまで ヒーター接続可能 大容量のものは、ヒーターを2つ接続できるものもある。

できれば、ヒーターギリギリの容量ではなく余裕を持った容量にしましょう。
GEX サーモスタット NX003N 熱帯魚 水槽用 サーモスタット

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・爬虫類・両生類用には、保温ボード

みどり商会 遠赤外線温熱マット ナイーブ ミニ 爬虫類 両生類 パネルヒーター 保温

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○ヒーターは、水槽へいつ設置するべきか

ヒーターは、いつ頃入れますかという質問が以前ありましたが、いつからという決まりはありません。

あなたの住んでいる地域や室内の温度などの環境によって違ってきますが、設定水温より下がる前に、ヒーターを入れればいいのですが、早めに入れとけばいいです。

基本私は、ヒーターの本体は、年中水槽の中へ入れっぱなしにしています。

 

設定水温より下がる前に、ヒーターを入れればいいのですが、サーモを付けていれば早く入れておけばいいです。

私の場合、年中ヒーターは水槽の中に入れていて、水温が下がれば自動的にONになります。

これは、暑い日や寒い日が繰り返すような春や秋でも、日中暑い日に冷却ファンで冷やしていて、夜気温が下がっても冷却ファンを回したままにしていると、設定の水温より下がる事もたびたびありますが、ヒーターが設置してあれば、水温が下がった時に飼育魚に対して安心です。

但し、水温が下がったのに冷却ファンを回しっぱなしはダメです、長時間この状態が続くとヒーターがONになったままになりますので、注意してください。

 

ヒーターを長持ちさせるために

ヒーターを温かくなり水槽から出すと、乾燥し根元から水が入りやすく早く壊れるので、暖かい時期も水の中に入れたままの方が長持ちします。

毎年温かくなり水槽から出していると、ゴムの所が乾燥しひびが入るのが早くなり、寒くなって水槽へ入れるとひびから水が浸入しやすくなるという事です。

劣化が早いか遅いかはヒーターの管理環境にもよります。

 

○水槽の水量による使用するヒーターのワット数

寒い時期の、部屋の暖房をつけていない時の事を考えて、余裕を持ってヒーターのワット数を決めましょう。

暖かい地方で20Lに50W位、寒い地方で20Lに80W位ですが、水槽を置く場所の気温や部屋の断熱や暖房など、環境によるので目安程度にして下さい。

 

ヒーターが長時間ONになったままになるのは容量不足です。

大きい水槽は、1つのヒーターだと温度ムラができやすく、ヒーターが故障した場合のリスク軽減になりますので、複数付ける事をお勧めします。

例として、300Wのヒーターを設置する予定であれば、150Wのヒーターを2つ付けるといった具合です。

 

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○ヒーターについて 安全の為に

一般的水槽用ヒーターを使用するには、ろ過装置やエアレーションなどの水流が必要です。

水流がないと、水槽の中で温度差が生まれ、飼育魚や水草などに悪影響を与える可能性が高くなります。

ヒーターは、必要な時にないという事がないように早めに準備しておきましょう。

 

最近のヒーターは、異常加熱を検知するとヒューズが付いていて電気が切れる「空焚き防止機能付」が多くなりました。(火事予防であり飼育魚保護ではない)

あなたのヒーターは、統一基準適合ですか ?

統一基準適合のヒーターでも絶対安全という事はないので、気をつけましょう。

空焚きをし、温度ヒューズが働くと再使用できなくなります。

故障などに備えヒーターの予備は、持っておいた方がいいです。

 

「統一基準適合」ヒーターとは、

・ヒーター表面温度(接触表面)気中での表面温度が、400℃以下(紙が自然発火しない温度)

・ヒーターカバーが一体化されている場合は、カバー表面温度400℃以下にする

・ヒーターカバーが気中で溶解し、ヒーター管が露出するような穴が開いた場合NGと判断する

・樹脂カバーを使用する場合は、VO剤(難燃性素材)を使用する

「統一基準適合」ヒーターには、「統一基準適合」SH マークが付いています。

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○1つの部屋に沢山の水槽がある場合(エアコン)

1つの部屋の中に、多数の水槽がある場合は、1つ1つの水槽へヒーターやサーモスタットを設置するより、エアコンで暖房した方が、経済的かもしれません。

ヒーターやサーモを各水槽へ設置すれば設備費用も掛かりますが、最近の省エネエアコンでしたら電気代も安くなる可能性が高くなります。

但し、部屋の場所によって温度むらが出やすいので、扇風機で部屋の空気を撹拌してやるとある程度解消できますが、どうしても温度が高めの所や低めの所が出てしまいます。

一般的に、低い位置はやや温度が低めで、高い位置は温度は高めになります。

水槽により、水温が高めの方がいいとか、低めの方がいいとかあると思いますので、それによって水槽の設置場所を考えるとよいでしょう。

但し、ラック等では安定性を考え原則的に重い水槽を低い位置に置きましょう。

 

 

○水温計は、熱帯魚飼育で欠かせない

どんなものを選ぶかは、個人の趣味によるところが大きいと思います。

どのような水温計があるか紹介します。

・昔ながらの水槽の中に入れるガラスの水温計

・本体は水槽外へ置き、センサーだけ入れるデジタル水温計

・本体ごと水槽に入れるデジタル水温計

・ガラス面に貼るデジタル水温計

などがあります。

 

あなたの大事なペットがいる水槽の
・水温に異常がないか

・飼育魚の体調に異常がないか

・ろ過装置やエアレーションなどの飼育環境に異常がないか

朝晩の確認を習慣化しましょう。

 

・水槽の中に入れるガラスの水温計

小型水槽には、邪魔にならない小さめのものがお勧め。

GEX クリスタル水温計 S アクアブルー

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・本体は水槽外へ置きセンサーだけ入れるデジタル水温計

メモリー機能搭載で、最高・最低気温と水温を記憶できるすぐれもの。

日本動物薬品 ニチドウ マルチ水温計 H

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・本体を直接水槽に入れるデジタル水温計

ニッソー アクアジュエルン サーモリー(デジタル水温計)

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・ガラス面に貼るデジタル水温計

水槽に入れないので、苔が付く心配がない。

水温と気温との差が10℃以上あると、誤差がでやすい。

GEX コードレスデジタル水温計 ワイド

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○ヒーターでの失敗

水替えの後、サーモスタットの温度センサーを水の中に入れるのを忘れて、お湯になりかけ☆になった飼育魚もいましたが、早く気づいたので、☆にならずに済んだ飼育魚も・・・。

ヒーターが水から出ていれば、火事の原因でもあります。

注意 : ヒーターやサーモの電源が入っている場合、温度センサーやヒーターは、必ず水に浸かっているようにしましょう。

水換えなどの際は、特に注意する必要があります。

 

寒い時期の省エネ断熱については、下記リンクを参考にしてください。

アクアリウム水槽の冬場の寒さ対策Vol.2 省エネ断熱編

 

水温や水質の管理や寒い時期だから注意すべき事については、下記リンクを参考にしてください。

寒い時期の水温・水質管理と注意点

 

 

逆に、暑い時期にはどうすればいいか書いています。

下記リンクを参考にしてください。

アクアリウム水槽の夏場の暑さ対策Vol.1 水温を上げない方法

 

アクアリウム水槽の夏場の暑さ対策Vol.2 水温を下げる方法

 

暑い時期の水温・水質管理と飼育の注意点

 

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