熱帯魚飼育のアクアリウムは、始めやすい時期や難しい時期があり、熱帯魚飼育において重要なのは、水温管理です。

水温管理がうまくいかないと、飼育魚の健康や水草・ろ過バクテリア・水質にも影響してきます。

熱帯魚にとって重要な水温管理が、楽な時期と難しい時期があり、水槽水の温度管理に慣れていない初心者の方は、なるべく簡単な時期に飼育を初めるようにしましょう。

 

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◎アクアリウムを始めやすい時期

一般的な日本の気候では、秋や春が比較的水槽の温度管理がしやすく、初めてアクアリウムを始めるには、最もよい時期といえます。

冬の、水槽での水温管理は、サーモスタットとヒーターで管理できますが、飼育魚購入後の持ち帰る時や、水合わせのやり方により、水槽への熱帯魚導入時に冷える事があるので、注意が必要です。

 

・一番いいのが秋

秋は、温度管理が容易で始めやすい上に、その後が冬なのでサーモスタットとヒーターまかせができ、その後が春であり、水温に関する問題が少ない時期が長くあり、時間を掛けて温度管理を勉強し、熱帯魚飼育に慣れる事ができます。

秋といっても長いので、残暑厳しい時期が過ぎてからにしましょう。

目安は、部屋の水槽の水温と言いたいですが、まだ飼育していない状態でしたら水槽が無いので、熱帯魚の場合室温が28℃以上にならなくなってからにしましょう。

室温が飼育目的の適正温度より2~3℃高い程度なら、まあ大丈夫でしょう。

特に高い温度に厳しい飼育魚の場合、適正温度まで下がってからにしましょう。

一日の寒暖差について、気をつけなければならないのは、小型水槽になる程水量が少ないので、水槽の水温の変化が出やすいので、できれば初心者の方こそ温度管理に関していえば、60cm水槽位から始めると小型水槽に比べ温度変化が少ないので、温度管理がしやすくなります。

それ程、熱帯魚飼育には、温度管理が大切であるということです。

 

・二番目にいいのが春

この時期も温度管理がしやすいですが、夏までの時間が短いので、短期間で水温管理を勉強し、熱帯魚飼育に慣れる必要があります。

春といっても長いので、一日の気温差が大きい日もありますので、なるべく室内の最高気温が設定温度より低い内にヒーターを設置してから始めましょう。

室内の最高気温が設定温度より高くなってから始めると、水温を下げる必要が出てきますので、一度に水温を上げるのと下げる知識が必要になります。

 

・三番目にいいのが冬

飼育魚購入後の持ち帰る時に注意し、水温が下がらない水合わせをすれば、水槽での水温管理は簡単ですが、サーモスタットやヒーターは、あくまで機械ですので故障のリスクがありますので、水温計を朝晩最低2回は見るようにし、水槽の近くへ行った時も見ましょう。

度々水温確認をする事で、故障による温度変化や、水換え・苔取りなどでヒーターや温度センサーをもし出していたとしても気付きやすく、事故のリスクを減らす事にもなります。

他の時期でも、水温を確認する癖をつけると、いいでしょう。

※注意事項 誤動作や火事・機器の故障の原因になりますので、水換えなどの作業をする時は、ヒーターや温度センサーは、水槽の水に浸かっているようにし、なるべくならヒーターの電源をOFFにして行い、小さい水槽程水温が下がりやすいので手早く終わらせ、ヒーターの電源をONにしましょう。

 

上記のような、温度管理がしやすい秋や春に飼育を始めれば、水温のリスクが少ないので、春の場合は気温が上がる前に水温を下げる方法を学び、夏に備えましょう。

 

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◎アクアリウムを始めるのが難しい時期

熱帯魚飼育初心者は、夏に飼い始めるべきではない。

一般的な日本の気候では、夏は気温が高く、水温も設定温度より上がりやすくなり、水槽水の溶存酸素も少なくなりますので、水温や水質管理が難しく、涼しくなる秋から飼育を始める方が失敗が少なくなります。

なるべく熱帯魚飼育に慣れてから、夏を迎えるようにしましょう。

初心者でなくてもちょっとした事から、水質悪化や溶存酸素不足になりますので、魚類の他にエビ類は特に注意が必要です。

熱帯魚と言えども高温には弱く、ろ過バクテリアにも悪影響があり、水温が高くなるごとに溶存酸素が少なくなります。

水温が上がると、水の溶存酸素量が減っていき、特にエビ類は、魚とは呼吸の方法が違い、水から酸素を取り込むのが下手な部類になります。

水温上昇によりろ過バクテリアが、休眠状態になり水質悪化の原因になります。

硝化バクテリアの力によって、有機物→アンモニア→亜硝酸塩→硝酸塩へと毒性の低いものに変化させていきますが、水温が上がる事で(30℃以上位)、今までの水温にあった硝化バクテリアは、休眠状態になってしまい、有機物には腐敗菌が繁殖し、水質悪化が起こります。

但し、バクテリアによって適温の許容範囲が違い、その温度に合ったバクテリアが繁殖しますが、どれ位時間が掛かるかは、環境やバクテリアにより左右されるでしょう。

ですので、なるべく温度変化は、少なくした方が安定しやすいです。

 

写真は、(夏に水質悪化レッドビー・シュリンプ全滅)

7月水温が上がり、ポツポツ☆になったので水換えをしなければいけないと思っていたが、忙しく水換えができないでいると、一気に全滅 ! !

 

2006.07.16-1

2006.07.24-1

あなたは、それでも夏にアクアリウムを始めますか?

 

※注意事項 アクアリウムを始めやすい、秋や春など季節の変わり目は注意する事があります。

外気の気温でなく飼育している部屋の温度が、一日の寒暖の差が大きい日などは、夜は冷えますし、日中は25℃を超える事があったりしますので、注意しましょう。

 

秋は、室温が設定温度より下がるようになってくると、夏からの暑さ対策から、初めてのヒーターであれば、早めに設置しサーモスタットで温度設定しておきましょう。

 

春は、冬の寒さ対策をしながら、夏対策を始めるようにしましょう。

それには、冷却ファンが手軽で便利ですが、冷却ファンも手動でON・OFFするのは大変なので、サーモ付き冷却ファンが便利です。

 

○暑い時期や寒い時期の水温対策については、下記リンクに書いていますので、ご覧ください。

水槽を維持する為に行う作業や知識(カテゴリー)

 

 

・熱帯魚初心者の方で、どうしても夏に始めたい方は、水質や温度管理を学んでからにしましょう。

熱帯魚だからといって、30℃以上になる水の中に棲んでいる訳ではありません。

小型熱帯魚などは、このような水草のあるような場所に棲んでいます。

(アマゾンの水草が生えた川)

 

・アマゾンでの熱帯魚生息環境

アマゾンなど熱帯魚の生息する地域でも、木陰があったり水が流れていたり水深の深い所では水温は30℃以上になる事はほとんどありません。

乾季になり水溜りに魚が集まるようになると、そのような所では、水質悪化や溶存酸素不足の為に死に絶える事があります。

(アマゾンは、このような大河や小さな川が入り乱れています。)

 

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