- 投稿 2016/12/11
- 通性嫌気性ろ過について
通性嫌気性ろ過(つうせいけんきせいろか)の目的や能力など具体的に書いています。
(通性嫌気性ろ過の60cm標準水槽)
◎通性嫌気性ろ過の目的
私としては、水換えの手間を減らしたいという目的から始めました。
結果的に水換え頻度を減らし、飼育魚については全ての種類とは言いませんが、通常寿命が2年~3年といわれるラミィノーズ・テトラが最長10年以上生き、カーディナル・テトラが8年生きた事もあり、コリドラスは元々寿命は長いのですが10年以上当たり前です。
(10年以上生きたラミィノーズ・テトラ)
(約8年生きたカーディナル・テトラ)
熱帯魚屋さん泣かせですが水環境の変化が少ない事で、飼育魚の負担が減るのが理由ではないかと思います。
但し、魚種によるでしょう。
事実、通性嫌気性ろ過(つうせいけんきせいろか)が、ある程度順調になってくると、飼育魚の購入量は激減し、逆に繁殖で増える方が多いという事になりました。
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通性嫌気ろ過の目的ばかりではありませんが、私の場合でも、飼育魚が早く☆になってしまった事もたまにはあります。
原因はちょっとしたミスやメンテナンスを怠ったような時と、水質をよくしようとしての実験で失敗した時などに大量に☆にしてしまう事が起きていて、人的ミスがほとんどです。
魚さん達、ごめんなさい。
失敗談などは、後日書く予定です。
この水槽は、60x45x45の60cmワイド水槽で、外部ろ過併用の通性嫌気性底面ろ過、吐出口は2ヶ所でエアーポンプは、5000ccを2分割していて、吐出量はやや絞っています。
あまり強くエアーを出すのはよくない、通性嫌気性バクテリアは、底砂の中をゆっくり水が流れる程度が良い。
底砂は、大磯細目10cm厚
水換え・換水は水槽の状態を見ながら行なう。
生体は、コリドラス30匹以上と小型魚約20匹。
1日の餌の量は、冷凍赤虫1ブロック・冷凍ミジンコ1ブロック・顆粒状の小型魚用の餌少量を与えている。
◎通性嫌気性ろ過の能力
硝化作用による硝酸塩が窒素に還元されるので、好気ろ過と比べれば、多少の過密水槽でも頻繁に水換え(底砂の汚れを吸い出しながら水を交換する)や換水(底砂を触らず、水だけを交換する)をしなくてもよくなります。
飼育魚の量(=飼育魚の数x大きさ)が少なく、水草の多い水槽では、水草も有機物を栄養素として吸収しますので、長期間水換えを行なわなくても、硝酸塩はあまり溜まらなくなります。
但し、水槽の水が蒸発する事により、総硬度(水中のカルシウムとマグネシウム塩の濃度)が上昇し、それに伴いpHも上昇傾向が出やすくなりますので、通性嫌気ろ過に合った総硬度4~9程度の総硬度を保つようにしましょう。
その為、換水(底砂を触らず、水だけを交換する)は、必要になります。
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水換えや換水を頻繁にすると、水質変化が激しくなる回数が多くなる事によって、飼育魚への負担も多くなり、私の経験上、飼育魚の寿命も短くなると思います。
一番いいと思うのは、少量ずつの水換えや換水で回数少なくですが、通常(好気ろ過)の飼育方法では、難しいです。
通性嫌気ろ過で、手間のかかる水換えや換水を減らし、飼育魚の寿命を伸ばすよう考えましょう。
飼育魚の寿命を伸ばした上に、あなたの水換えや換水への負担が減ります。
通性嫌気性ろ過と直接関係はないかもしれないですが、ろ過材が多くろ過能力が高いと、水槽の中にバクテリアが沢山棲んでいるので、水槽内に病原菌が入っても、病原菌の方が少数派となり、バクテリアが勝つ事によって、飼育魚は、病気になりにくくなります。
実際のところ、熱帯魚飼育を始めたばかりの初心者の頃、標準仕様の上部ろ過だけで飼育していた時は、色々病気が出ましたが、通性嫌気性ろ過で底砂が多い(ろ過材が多い)エアーリフト式底面ろ過水槽をメインにしてからは、ほとんど病気が出なくなりました。(病気にかかった飼育魚が治るという意味ではなく、飼育魚の病気予防にはなります)
ですから、私は魚の病気については、詳しくありません。
注意点 : 好気性ろ過の硝化作用にしても、通性嫌気性ろ過の脱窒作用にしても、飼育魚の量=数x大きさをろ過能力以上入れたり、餌が多かったり等ろ過能力以上の有機物があると、効果はあっても追いつきません。
その場合、有機物の素の量を減らすのが一番いいのですが、ろ過材を多くし、ろ過能力が有機物の量を上回るようにする必要があり、底砂の汚れが早くなるので、水換えの回数も増やす必要があります。
または、飼育魚の量=数x大きさを減らすことです。
通性嫌気性ろ過についていろいろ知りたい方は、下記リンクからどうぞ。
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