- 投稿 2016/12/03
- アクアリウムでのろ過について
◎好気ろ過でメインに使える濾過器
ここでは、好気ろ過に使える比較的強力なろ過器の説明をしています。
様々なろ過装置がある中、底面ろ過・オーバーフロー・外部ろ過などが、ろ過能力が大きくメインで使える好気ろ過装置と言えますが、ろ過材やろ過器の大きさによってろ過能力は変わってきます。
・底面ろ過
底砂が生物ろ過のろ過材になり、生物ろ過そのものと言っていいでしょう。
コストパフォーマンスが良く、生物ろ過能力は非常に大きい。
底砂を多く入れる事で生物ろ過の能力アップになりますが、好気ろ過だけを狙うなら、中型水槽での底砂厚は5cm程度でいいでしょう。
水草を植える目的であれば、水草の根の張り方などによりますが、もう少し底砂厚を増やした方がいいです。
砂の目の大きさにより、生物ろ過能力は変わってきます。
好気性バクテリアは、比較的酸素や光を好むので、目が細かすぎると目詰まりを起こしやすくなり、目が粗いと濾過能力はかなり低下してしまいますので、好気ろ過では 3~6mm程度の大磯砂がお勧めです。
半永久的に使用できる昔からの定番の底砂
No.14 Classic(大磯砂)ミディアム 9リットル(60cm水槽用)(約15kg)
大磯砂は海砂なので、貝殻や珊瑚などのカケラが残っている事が多く、取り除かないでそのまま使用すると、徐々に溶け出しpHや総硬度の上昇を招く事になります。
貝殻や珊瑚などのカケラを取り除く方法としては、酸処理が一般的で、比較的安全にできる酸処理は、酢を使用して溶かす方法になります。
適している水槽サイズは、45cm~150cm位で、水槽の高さ45cmまで。
立ち上がりのパイプ長:36cmまでですので注意してください。(60cm用の場合)
底面ろ過には、物理ろ過や吸着ろ過はありませんので、必要に応じて設置してください。
スポンジフィルターを併用すれば、物理ろ過ができ、底砂の汚れも比較的少なくできます。
エアーリフト式底面ろ過器は、低価格で財布にやさしいのですが、底砂やエアーポンプ・エアーチューブなどが必要になります。
昔からある熱帯魚屋さんは、ろ過能力が高く経済的なので、かなりの確立で底面ろ過を使用しています。
底面ろ過 私も使っている昔からの定番です。
底砂がろ過材になり、生物ろ過能力はかなり大きい
ニッソー バイオフィルター60 60cm水槽用底面フィルター
・オーバーフロー
オーバーフローは、使用した事がないので、私の持っている知識だけ述べます。
水槽の上部からパイプを通ってあふれだした水(水槽からあふれるという事ではありません)は、水槽より下のろ過水槽へ水が送られ、ろ過された水はポンプで上の水槽へ戻されるろ過システムです。
その点については、外部ろ過と似たところもありますが、ろ過水槽の大きさによって、ろ過材の量は変わります。
一般的には、飼育魚を入れる水槽と同じ大きさ位の水槽を使用します。
そのろ過水槽に、ごみ取り用の物理ろ過、活性炭・ゼオライトなどの吸着ろ過、生物ろ過用の多孔質ろ過材などをあなたの好みで入れる事ができ、ろ過槽が大きいのでろ過材が沢山入り、ろ過能力は非常に大きい。
海水魚水槽などでよく使われます。
価格的には、他のろ過装置に比べ高額になります。
・外部ろ過
メーカーや機種によって違うでしょうが、数種類のろ過材が入っていると思います。
大抵の場合、ごみ取り用の物理ろ過、活性炭などの吸着ろ過、生物ろ過用の多孔質ろ過材などがセットになっていると思いますが、その中の一部無いものもあります。
必要に応じて、ろ過材を変更します。
生物ろ過の能力を上げたければ、多孔質ろ過材を多くするとか可能です。
吸着ろ過は、立ち上げ初期や吸着させたいものがある時だけ使用し、空いたスペースに生物ろ過用のろ過材を追加すれば生物ろ過の能力アップになります。
水草水槽などでは、空気を巻き込まないので二酸化炭素を逃がしにくく、もってこいの濾過器です。
少量の飼育魚であれば、多孔質ろ過材を増やす生物ろ過能力アップをしなくてもいいですが、飼育魚メインであれば、多孔質ろ過材を増やし生物ろ過能力アップや、能力が上の外部ろ過器をお勧めします。
外部ろ過 私も使っている古い型だけど壊れにくく根強い人気の機種です。
エーハイム クラシックフィルター 2213