- 投稿 2018/10/03
- コリドラス
雄雌揃った同じ種類のコリドラスを同じ水槽で飼育していると、繁殖する事があります。
ペットを飼育していての繁殖は、飼育の楽しみの一つでもあります。
私も、熱帯魚飼育を始めたばかりの頃、コリドラスとしては、Co.アエネウス・アルビノを2匹購入して同じ水槽に入れていましたが、たまたまこの2匹が雄雌だったので繁殖し、メチャクチャ増えたことがあります。
卵を産んだはいいが、どうすればいいのか分からず、本やネットで調べ対処した経験があります。
繁殖してくれると、楽しいですよね。
あなたも、失敗しないコリドラス繁殖を学んでください。
(孵化水槽に貼り付けたCo.アエネウス・アルビノの卵)
◎繁殖が簡単な種類と難しい種類がいるコリドラス
コリドラスの繁殖は、簡単な種類と難しい種類がいます。
卵の大きさもそれぞれで、比較的小さい卵を産む種類は数多く産み、大きい卵を産む種類は数少なく産むようです。
・私が飼育した事があるコリドラス
Co.アエネウス・アルビノ
Co.アルクアートゥス
Co.ガナシエ・ゴールド
Co.ゴッセイ
Co.コルレア
Co.コンコロール
Co.シュワルツィ
Co.スーパー・シュワルツィ
Co.ステルバイ
Co.デュプリカレウス
Co.メタエ
Co.レウコメラス
Co.デュプリカレウス&メタエのハイブリッド
・その中で、繁殖がかなり容易な種類は、
Co.アエネウス・アルビノ
別にアルビノでなくてもCo.アエネウスの繁殖は容易であり、多産系で小さい卵をたくさん産みます。
・比較的繁殖が容易な種類
Co.ステルバイ
Co.デュプリカレウス
Co.メタエ
・私の所では繁殖できていないが、繁殖した子供達をネットで知り合った方から頂いたので、繁殖できない事はない種類
Co.コルレア
・私の所では繁殖できていない又は難しい種類
Co.アルクアートゥス
Co.ガナシエ・ゴールド
Co.ゴッセイ
Co.コンコロール
Co.レウコメラス
・人工的な繁殖はかなり難しい種類
Co.シュワルツィ
Co.スーパー・シュワルツィ
人工的に繁殖した例は、ごくまれにしかない。
なかなか繁殖しない種類であっても、同じ種類だけだと繁殖する場合があります。
◎コリドラスの雄雌の簡易判別法
コリドラスの雄雌の判別は、稚魚の内はまず不可能に近いと思います。
成熟した大人になってくると、種類による所はありますが全体的に見ると、雄と比べ雌の方が、やや大きくふっくらと丸みを帯びています。
卵を持つと、お腹が膨らんできますので、分かりやすくなります。
それでもなかなか分かりにくい種類の場合種類によりますが、一般的に腹鰭の形が、雄は細い三角のような形で、雌は扇状の場合が比較的多い。
雄雌の区別がつきにくい場合は、同じ種類が5~6匹位いると、確率的にほぼ大丈夫でしょう。
(この3匹は同じ頃生まれたCo.アエネウス・アルビノですが、右の2匹はやや大きくふっくらしていますので雌、左の1匹はやや小さく細そめなので雄です)
◎コリドラスの繁殖の特徴
コリドラスの繁殖の特徴は、Tポジションと言って、雄がTの横線で雌がTの縦線のような形になり、雌が雄の精子を口から吸って、おなかの中で受精させるという、他の魚ではあまり行なわれない方法で、繁殖します。
参考:成熟し準備の整っている同種の雄と雌がいる場合、台風などの低気圧が近づいたり、水換え・換水後に、Tポジションが見られる事が多い。
(左が雌で右が雄)
コリドラスは繁殖行動Tポジションの後、
受精した卵を生みやすい場所を見つけて、ガラス面や水草の葉などに産み付ける事が多い。
写真は、上がメスで腹に卵があり、卵を産み付ける場所を探している。
次は左がメスで卵をガラスに産み付けている。
Co.アエネウス・アルビノの産卵
コリドラスの卵が産まれたら、放置でも孵化し成長する場合もあるが、確率は低い。
指の腹でやさしく1個ずつとり、粘着性があるので孵化水槽へ貼り付けて行く。
無精卵は、白カビにやられやすいく、有精卵でもくっついていると白カビにやられるので、卵は1個ずつ離して水槽の壁面に貼り付けましょう。
ろ過装置とエアレーション・ヒーター等が必要 !
私は、親水槽の水が調子がいい場合親水槽の水を、そうでない場合くみ置きエアレーションした水を使用していますが、水道水をカルキ抜きしたもので大丈夫です。
急に産卵し孵化用の水槽がないとか、安く上げるには、サテライトの利用もありです。
稚魚の数にもよりますが、少し大きくなるまで使用できます。
サテライトの中では、孵化から稚魚育成に向いている製品です。
他に、エアーポンプが必要です。付属のエアーチューブは30cmですので長いのが必要な場合は、別途必要です。
スドー サテライトスリムM
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◎孵化用の水槽設備とは
私の場合は、少し大きくなるまでそのまま飼育しますので、17cmキューブ水槽に、外掛けろ過やスポンジフィルターとヒーターと温度計とエアレーションを設置します。
(吸い込み口が水中にあるろ過器の場合は、スポンジカバーを取り付けないと稚魚を吸い込む場合があります)
底砂を敷かないベアタンクにしないと、稚魚がどこへ行ったか分からなかったり、餌を与えだすと餌が底砂に溜まって水質悪化の原因になります。
親水槽の水が調子がいい場合親水槽の水を、そうでない場合くみ置きエアレーションした水を使用しています。
水道から出してすぐの水は二酸化炭素が多く、その為に酸素が多くなるようエアレーション水を使っています。
ろ過装置は、孵化して餌を与えるまであまり必要ではありませんが、早くから設置しておく事でろ過バクテリアを少しでも増やしておくためです。
度々、孵化水槽を使うとか、しばらく育成水槽として使う場合もあるのでしたら、普段からろ過を回して飼育魚の餌など有機物を時々少量ずつ入れ、ろ過バクテリアの維持をしておく事をお勧めします。
ろ過ができていると言う事は、好気性硝化バクテリアが増えているので、他の雑菌に侵されにくくなります。
無精卵の場合、水カビが生えやすくなります。
無精卵と有精卵がくっついていれば、有精卵まで水カビにやられてしまいます。
有精卵と無精卵の見分け方は、産んでから少し時間が経つと、通常の場合有精卵はやや黄色味を帯びていて、無精卵は白い事が多いようです。
但し、アルビノ系のコリドラスの場合、有精卵も無精卵も白っぽいのでほぼ判断できません。
孵化だけが目的の孵化水槽の場合は、水槽にエアレーションのみで、カルキを抜かない水道水で孵化させます。
もちろん、水温は親水槽と同じくらいにしてください。
カルキは殺菌作用がありますので、ろ過のできていない水槽では、卵の水カビの予防になり、孵化するまでの2~4日の間に、エアレーションによりカルキは抜けますので、稚魚には影響ありません。
但し、絶対水カビが生えないと言うわけでなく、生える確立は減ります。
もちろん温度計と、水温が低ければヒーターも設置しましょう。
(産まれた卵を孵化水槽へ貼り付けた)
(孵化したら稚魚が少し大きくなるまで育成)
◎コリドラスはどのような時に産卵しやすいか
・第一の条件としては、同じ種類の成熟した雄と雌が、1匹ずつでは産まない事はないが可能性が低いので、一般的に言われているのが5~6匹以上で、できれば雌を少し多めにし、同じ水槽で飼育されている事。
(まれに、違う種類でもごく近い種類の場合、ハイブリッドが産まれる事もある。)
・水換え・換水の後の水質の変化や、台風や低気圧などの接近による気圧の変化があった時などに、産卵しやすい。
・普段からもともとの生息地の環境に近い、水質や水温である事が望ましい。
・産卵の予兆
今までおとなしかったのが、雄雌2匹が一緒にソワソワと動き回りだすと、産卵前の兆候の可能性が高い。
その後Tポジションをすれば、ほぼ確定です。
たまに、雄が2~3匹で雌を追いかける場合もあります。
◎産卵から孵化までの期間
コリドラスの種類や卵の大きさや水温などにより、多少のずれはありますが、大まかに言うと水温25℃で2日~4日程度で孵化します。
コリドラスの飼育や繁殖や稚魚の育成などについては、
コリドラス カテゴリーをご覧ください。