- 投稿 2017/09/04
- アクアリウムでの裏技・テクニック
ここでは、水槽が立ち上がってからレッドビーシュリンブを導入し、しばらく様子を見た状態の経過をレポートします。
パイロットフィッシュなしで水槽立ち上げから、約2年後のレッドビーシュリンブ水槽
生体導入後の経過
この水槽では、最高水温26℃、最低水温24℃と、まだそんなに水温が上がってないので、☆になった個体は今のところいませんが、別のレッドビーシュリンブ水槽は、水温:高温28℃・低温26℃となり1匹☆になってしまいました。
少し高温になって酸素不足もありうるので、別のレッドビーシュリンブ水槽でもエアレーションを開始。
pH7.2、最高水温27.5℃、最低水温24.5℃
21日目に亜硝酸塩がなくなってから、別の水槽からレッドビーシュリンブをこの水槽に移し、1匹も☆にならなかったので、部屋の高い位置にあるため高水温になる別の水槽にいる、レッドビーシュリンブを約2時間かけて点適法水合わせ後、この水槽へ14匹移動させました。
合計28匹です。
約40ℓの水量に対して、飼育魚の量(エビではありますが)が少ないので、この位の数を入れても、アンモニアや亜硝酸塩が上昇するような大きな変化は起きにくい。
この中に28匹のレッドビーシュリンブがいます
pH7.3
PHが微妙に上昇しました。
昼間、レッドビーシュリンブの乱舞がありました。
レッドビーシュリンブは、乱舞の後抱卵する事が多く「抱卵の舞い」とも言います。
ここのところ、水温が繁殖に適温と言われる24~26℃を保っているのと、水に馴染んできたので、繁殖行動を起こしたのでしょう。
この時点では、夏に繁殖行動をするとは思っていませんでした。
抱卵個体がいました。
暑い時期ではありますが、冷却ファンのおかげで、水温上昇が抑えられたため、抱卵したのだと思います。
1匹目の抱卵個体
最高水温27℃、最低水温25℃
この日も、レッドビーシュリンブの抱卵の舞いを見る事ができました。
観察をしていると、抱卵の舞に加わっていない個体が抱卵していました。
2匹目の抱卵個体になります。
抱卵個体は乱舞に参加しないようなので、抱卵の舞いが起こっている時、底砂の上に居たり水草につかまっている個体を探せば、抱卵個体を見つけやすくなります。
レッドビーシュリンブの抱卵の舞
2尾目の抱卵個体
3匹目の抱卵個体を見つけました。
2004年頃のレッドビーシュリンブは、写真のような個体でも、数百円していました。
赤と白のバンドがはっきりしてきれいだったりすると、数千円から数万円もしていました。
2匹の抱卵個体の撮影に成功
現在のレッドビーシュリンブは、安くてもきれいになった。
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pH7.3、最高水温27℃、最低水温24℃
冷却ファンを回しているため、早く水が減るので足し水を実行しました。
冷却ファンを回している間は、足し水が必要です。
水槽の前の方へ餌を与え、レッドビーシュリンブ達を水槽の前の方へ来させて、抱卵個体数を数えると、雄雌合計28匹の中で抱卵個体が6匹になっていました。
どんどん、抱卵個体が増えています。
餌に集まってきたレッドビーシュリンブ達、4匹の抱卵個体がいる
pH7.2、最高水温28℃、最低水温25℃
抱卵個体は減ったようですが、稚エビは今のところ発見できていません。
稚エビは、よく観察しないと孵化直後は、透明で発見しにくいです。
計算上は、孵化までまだ10日以上かかると思われます。
レッドビーシュリンブの原種は、白黒バンドだった。
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亜硝酸0.3mg/㍑未満、硝酸塩10mg/㍑、総硬度(GH)3、pH7.3、最高水温28.5℃、最低水温25℃
飼育魚の量や餌の量がコリドラス水槽と比較するとかなり少ないため、硝酸塩がゆっくりとした上昇になっています。
稚エビが孵化する前に換水しておいた方がいいので、8リットル換水しました。
活性炭はゴミが溜まりやすく、吸着限界に近いので取り出しました。
活性炭廃棄換水後の水槽
pH7.3、最高水温26.5℃、最低水温24.5℃
この日も、レッドビーシュリンブの抱卵の舞いがありましたが、ここのところ抱卵個体が3匹だけしか見つける事ができません。
1匹も☆になっていないという事は、もう孵化したのかも分からないし、どこか見えない所に隠れているか、脱卵の可能性も否定できません。
レッドビーシュリンブの抱卵の舞
pH7.1、最高水温28℃、最低水温26℃
pHが一週間前の測定より0.2下がりました。
砂の中にあった貝殻が融けてなくなりpH下がったかといえば、水槽を設置した時の総硬度(GH)は3であり、10日前に総硬度(GH)を測った時も、同じく3だったので、総硬度の上昇がなく、貝殻が溶けてなくなったとは思えないが、硝酸塩が多少増えた事でpHダウンしたのかとも考えてみましたが、pHが下がる程硝酸塩が増加していないと思いますが、後はpH計の誤差の可能性もありますが、はっきりした原因は、分かりませんでした。
pH7.1、最高水温28℃、最低水温25℃
この日、抱卵中のレッドビーシュリンブの卵が、抱卵初期と比べ少なくなっているレッドビーシュリンブを見つけたので、もしやと思い水槽の中のあらゆる所を探してみると、ウイローモスの中に、体長2~2.5mmの稚エビを6匹見つける事ができました。
抱卵したレッドビーシュリンブは、まだ4匹程居るようです。
卵が少なくなっている雌のレッドビーシュリンブ
稚エビ発見 ! ウイローモスに掴まっている
抱卵初期と孵化間近の卵の色の違い
抱卵初期は、卵の色が黒く濃い目の色をしていて、孵化間近になると、色が薄くなり半透明な状態になります。
抱卵初期
孵化間近
パイロットフィッシュなしで水槽立ち上げのまとめ
これ以上、生体導入後の経過を書いても、レッドビーシュリンブの繁殖日記になってしまうのと、パイロットフィッシュなしで水槽立ち上げからかけ離れてしまいますので、この辺でまとめてみます。
パイロットフィッシュなしで水槽立ち上げについて、3回にわたって説明してきました。
水槽の立ち上げにパイロットフィッシュを入れなくても、有機物(魚の餌等)を水槽内に入れる事で、硝化作用が起き、有機物→アンモニア→亜硝酸塩→硝酸塩へと変化させ、飼育魚が棲める水を作る事ができる事を分かっていただけましたでしょうか?
注意 : 何度も書いていますが、亜硝酸塩がなくなり、飼育魚を導入する時、大量の飼育魚を一度に入れたり、餌を急激に増やしたりしないようにしましょう。
そのような事をすると、アンモニアや亜硝酸塩が上昇し、飼育魚にとって危険な水になってしまいます。
水槽に飼育魚を増やしたり餌を増やすなど有機物が増えるような事を行なった場合は、アンモニアや亜硝酸塩を調べるようにしましょう。
もし飼育魚を導入してから、アンモニアや亜硝酸塩が上昇するような事があれば、飼育魚や餌を減らし、水換えか換水で対処しましょう。
この実験の、レッドビーシュリンブ導入後、数回亜硝酸塩を測ってみましたが、上昇する事はありませんでした。
水槽水の量に対し、飼育魚の量が少なかったからだと思います。
今回のパイロットフィッシュなしで水槽立ち上げのデータは、私の家の私の水槽で行なった事ですので、どのような水生生物やあなたの飼育環境でも、同じようになるとは言えません。
実践される場合は、自己の責任において実施されますようお願いします・・・と、脅してみましたが、亜硝酸塩の数値や立ち上がるまでの日数などは、水槽環境によって変わってきますが、立ち上がる事は、ほぼ間違いありません。
夏であるにもかかわらず☆になった個体がいなかったのが、良かったと思います。
あなたが、飼いたくない魚はパイロットフィッシュとして、飼いたくないですよね。
そんな方は、パイロットフィッシュなしで水槽立ち上げをやってみたらいかがでしょうか?
下記リンクを参考にしてください。
パイロットフィッシュなしで水槽を立ち上げる方法Vol.1セット編
ろ過について勉強したい方は、下記からご覧ください。
この内容は、2004年6月~8月に取ったデータであり、分かりやすく書き直しました。
主にデータ的な内容は、
私のホームページ 熱帯魚アクアリウム 秘密の小部屋
実験No.3 パイロット・フィッシュ無しでレッドビーシュリンブ水槽立ち上げ
下記リンクからご覧ください。
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実験No.3 パイロット・フィッシュ無しで水槽立ち上げ(カテゴリー)
【現在私のホームページ 秘密の小部屋はリニューアル中で徐々にアップロードしています。
リニューアル中の熱帯魚アクアリウム 秘密の小部屋 トップページは、下記リンクから】
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上記のデータをもとに、分かりやすいように書いたものです。